体を温めるてんさい糖
甘味料についての研究結果。
黒砂糖、きび糖、てんさい糖などの精製されていない砂糖は消化・吸収が穏やかなので白い砂糖よりも血糖値を安定させる効果があリます。更にミネラルが豊富。ここまではなんとなく知っていました。
砂糖にはサトウキビから作られるものと砂糖大根(ビーツ)からつくられるものの2種類があります。
サトウキビから作られる砂糖とは上白糖、三温糖、グラニュー糖、きび砂糖、黒砂糖など。これらは体を冷やす作用があるということ。
それに対して砂糖大根(ビーツ)から作られる砂糖は「てんさい糖」のみ。これは体を温める作用があるのだそう。
さらに良いことに「てんさい糖」にはビフィズス菌を増やし腸内環境を整えてくれるオリゴ糖が含まれています。
体温を上げたい人、腸内環境を整えたい人には「てんさい糖」がおすすめです。
甘味料の糖質量とGI値比較
上記の効果があるにせよ、糖質はとりすぎると健康にもダイエットにもよくないのでなるべく控えたいものです。そして血糖値を急激に上昇させないためにはできるだけGI値の低い甘味料を使うというのも1つの手です。
GI値とはグリセミック指数(glycemic index)の略で、食品の炭水化物50グラムを摂取した際の血糖値上昇の度合いを、ブドウ糖を100とした場合の相対値で表したもの。(GI値が低い方が血糖値が上昇しにくいので太りにくい)
GI値が55以下のものを低GI、56~69のものを中GI、70以上のものを高GIと言います。
ということで、主な甘味料の糖質量とGI値を一覧表にしてまとめてみました。「本みりん」は甘味料とは呼ばないかもしれませんが比較の対象として一緒にのせておきます。
糖質量(%) | GI値 | |
上白糖 | 99.2 | 109 |
三温糖 | 98.7 | 108 |
グラニュー糖 | 100 | 110 |
きび砂糖 | 98.8 | 100前後 |
黒砂糖 | 89.7 | 99 |
てんさい糖 | 97.5 | 65 |
蜂蜜 | 79.7 | 88~40* |
メープルシロップ | 66.3 | 73 |
オリゴ糖 | 75~85 | 10 |
ココナッツシュガー | 92.3 | 35 |
本みりん | 43.2 | 15 |
*アカシア蜂蜜は40
糖質を控えたい場合は蜂蜜やメープルシロップがよさそうです。「てんさい糖」は糖質量高めですがGI値が65で他の糖類と比べると低めですね。
IG値が低いのは、オリゴ糖(10)、ココナッツシュガー(35)、本みりん(15)。
オリゴ糖について覚えておきたいこと
オリゴ糖は1日5~10g摂取すると便秘の改善に効果的と言われています。醤油、味噌、大豆、ニンニク、ごぼう、玉ねぎなど色々な食材にも含まれているますがその含有量はわずか。
市販のオリゴ糖も純度の低いものが大半なので100g中何gのオリゴ糖が含まれているのかチェックする必要があります。
さらにオリゴ糖には消化できない「難消化性オリゴ糖」と消化できる「消化性オリゴ糖」があり、大腸までちゃんと届くオリゴ糖は「難消化性オリゴ糖」です。
難消化性オリゴ糖
ビート(ラフィノース)オリゴ糖・・・ビート(甜菜)から抽出・精製された世界で唯一の天然オリゴ糖
フラクトオリゴ糖
ガラクトオリゴ糖
大豆オリゴ糖
乳果オリゴ糖
キシロオリゴ糖
消化性オリゴ糖
イソマルトオリゴ糖←以前私が買ったやつこれでした(><)
危険な果糖と人口甘味料
果糖(フルクトース)
果糖(フルクトース)とは主に果物やハチミツなどに含まれる糖です。果糖は過剰摂取すると肥満、高血圧や糖尿病などのリスクが高まり、更には老化も促進する害があると糖と言われています。欧米の研究者が提唱する基準値としては、体に害を与えないために1度に摂取する果糖の量は15g以下と言われているようです。
多くの果物には高濃度の果糖は含まれていません。また、食物繊維やビタミンなどの栄養素も一緒に摂取することになるので果糖を急激に吸収しません。なので適量の果物を食べるのは問題ないということです。
危険なのは高濃度の果糖を含んだ飲料、調味料、食品。市販で売られている炭酸飲料、スポーツドリンク、ジュース、乳酸菌飲料、調味料、菓子パン、お菓子などです。
原材料にブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖、コーンシロップの表示があるものはなるべく避けた方が良いと思います。コーンシロップとはとうもろこしから作った果糖の液体です。原料となるとうもろこしは遺伝子組み換えの可能性が高いです。
ちなみに果糖含有量の割合が50%未満のものをブドウ糖果糖液糖、50%以上のものを果糖ブドウ糖液糖、90%以上のものを高果糖液糖と表示する決まりがあるようです。
人工甘味料
人工甘味料を私はとらないようにしています。腸内環境に悪いという研究結果があるそうです。
紛らわしい名前がたくさんあって忘れてしまうので覚書です。スーパーなどで何か新しいものを買う時は必ず原材料をチェックするのですが、カタカナの聞いたことのない名前を見ると「人口甘味料」っぽいと思って棚に戻すこともあります。
アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカン、アドバンテーム
とりあえず上記5つの人工甘味料の名前は記憶しておこうと思います。
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